香川県小豆島オリーブについて

世界と日本のオリーブの歴史

約6000年前に地中海の東方(トルコ・シリア・ヨルダン)で栽培が始められ地中海沿岸に広まり、その後シチリア・アフリカを経て南部イタリア北方のリーグリア地方に広がりました。
1492年にコロンブスにより南アメリカ諸国と北米西海岸に普及しまし、現在オーストラリア・中国・日本などにも生産の波が広まっていいます。
日本へのオリーブの伝来は文久2年及び慶応3年に医師林洞海がフランスから輸入した苗木を横須賀に植えたのが最初とされています。

日本でも唯一瀬戸内でのみ栽培・育成が成功した謂れ

明治41年農商務局が三重・香川・鹿児島の3県を指定してアメリカから輸入した苗木で試作を始め、香川(小豆島)だけが栽培に成功し以後、試験研究が続けられました。
管理を任された地元の人々の熱意と努力、高松から通い続けた技師の苦労が実り、1911年に約74㎏の実を収穫した時より日本のオリーブ栽培が始まったとされています。

オリーブの特徴と効能

香川県では9月末~10月下旬、マンザニロ種を収穫。10月中旬~11月中旬、ミッション種を収穫します。
オリーブ塩蔵とは苛性ソーダーで渋を抜き、3日かけて水につけ流し苛性ソーダーを抜きます。
塩水濃度を1%から3%まで徐々に濃度を上げ出来上がったものが塩蔵漬けです。
1年のうちこの時期しか収穫できませんので10月末~翌年2月までの物を新漬けとして販売しています。
オリーブの実にはビタミンE・ポルフェノール・オレイン酸(悪玉コレステロールを減らす効果があると言われています)・クロロフィル・カロチンなど良質の栄養素を多く含み、老化の原因となる活性酸素を抑える効果も期待されています。

参考資料 まるごとオリーブ(枻出版社)・香川県資料(ホームページ)

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